どーも!
らくがき薬剤師のヒロです!
体調を崩し、病院を受診する。
この時、どのように検査を受け、何と診断されるのか不安なのが普通だと思う。
そして、病院を出るまでの会計待ちの間、どんな薬が出されているのか考える人もいるだろう。
手渡される処方箋には見慣れない横文字が書いてあり、素人であればそれがどのような効果を持ちどのような副作用があるのか一切わからない。
今回は薬剤師の立場から経験した「わりとよくある副作用」をいくつか挙げてみたいと思います。
もくじ
風邪薬の主な副作用
「風邪薬」というのは一般的な呼び方です。
一重に風邪薬と言っても実際には、複数の医薬品をまとめてそう呼ぶことが多いのです。
いくつもの薬が含まれるため当然副作用も起きやすいのだが、”よくある”副作用は以下になるかと思います。
眠気、だるさ
風邪でよく処方される「PL配合顆粒」、「PA配合錠」の副作用に眠気があります。
さらに咳止めの一部やアレルギー薬にも同様に可能性があるので注意。
薬剤師から、車の運転などに気をつけるように言われた方も多いと思います。
便秘
咳止めの一部では、わりとよく便秘の副作用を聞きます。
副作用の経験がある患者さんの中には、前もって処方医に相談をして便秘薬を出してもらう方もおられます。
高血圧治療薬の副作用
血圧を下げるお薬には非常に多くの種類があり、それぞれ効き方が違っています。
なので、一律に副作用を挙げることはできません。
不安であれば、迷わず薬剤師に聞いてみた方がいいと思います。
むくみ
Ca(カルシウム)拮抗剤の一部で脚のむくみが見られることがあります。
脚のむくみは、高齢者には薬の副作用に関わらず多いため見落とされがちです。
咳(空咳)
ACE(エース)阻害薬と呼ばれるお薬の副作用に痰を伴わない咳、いわゆる空咳があります。
風邪ではなさそうなのに、咳がずっと続いているような場合には一度相談してみましょう。
ただし、最近ではこの副作用のないARBと呼ばれるお薬の方がメジャーになっています。
鎮痛剤の副作用
鎮痛剤の種類もここ数年で増えています。
昔は「ボルタレン」というお薬が有名でしたが、このお薬は副作用が多く最近ではあまり使われなくなっています。
胃炎、胃潰瘍
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID:エヌセイド)と呼ばれるお薬の副作用に多い。
今では改良がなされて、この副作用を起こしにくいお薬もあります。
元々、胃の弱い方などは必ず相談してください。
めまい、眠気
ここ数年、整形外科でよく処方されるようになった「リリカ」というお薬があります。
これは神経痛に効くと言われており、高齢者の坐骨神経痛や脊柱菅狭窄症などによく使われます。
副作用にはめまいや傾眠があり、高齢の場合は転倒から骨折に繋がる危険もあり、注意が必要です。
胃薬の副作用
胃薬は先ほど挙げた鎮痛剤の副作用防止のために、よく同時処方されています。
下痢
胃薬はほとんどの場合、副作用を気にする必要はありません。
ただし、逆流性食道炎でよく処方されているPPI(ピーピーアイ)と呼ばれるお薬で、何度か副作用と疑わしいことを経験しています。
服用開始からずっと下痢が続いた場合は、一度処方医に相談してみてもいいかもしれません。
まとめ
今回はよく処方されているお薬について、副作用を挙げてみました。
お薬というのは、かなりまれな副作用も含めると、かなりの数の副作用があります。
とにかく!気になったら処方元の医師、または薬剤師に聞いてみる!
自分の身体を本当に心から大切にできるのは、間違いなく自分だけです。
言いにくいとか、怒られるとか気にして副作用の可能性を放置していてはいけません。
僕でよければ遠慮なく、いつでも聞いてくださいねー。