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【漢方薬の副作用】注意が必要なのはこれ

漢方薬

もくじ

漢方薬の副作用について

漢方薬は安全か?

現在の投薬治療の中心を担うのはいわゆる「西洋薬」です。

薬には副作用があるということをほとんどの方はご存知でしょう。

しかし、これが「漢方薬」となるとどうでしょうか?

「漢方薬だから副作用はないですよね?」

そう思い込んでいる患者さんも実は少なくありません。

特に、ご高齢の方ほどそういった傾向が見られます。

しかし、実際には

漢方薬にもしっかり副作用はあります。

西洋薬に比べると漢方薬は確かに副作用は少ないです。

しかし、だからといってずっと飲み続けていいはずはありません。

漢方薬といえど薬である以上、ときには「身体に害を与える」ことがあるということは意識しておくべきです。

特に、「漢方薬は副作用が少ない」という意識が医療関係者の中にも浸透していて一度に長期処方されることも多いので、逆に注意が必要だったりもするわけです。

注意したい漢方薬3選

・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

いわゆる「こむら返り」によく使われている漢方薬です。「こむら返り」は、筋肉に発生する強直性のけいれんで、就寝中の発汗による水分喪失もしくはミネラル不足が原因だといわれています。激痛をともなうため患者さんからの訴えも多くあります。

この芍薬甘草湯は、前もって服用することで予防効果も見込め、さらに症状が出たあと服用しても即効性があるため(痛みが消えるまで約3分!!)非常に汎用されている印象です。

・抑肝散(よくかんさん)

現在、認知症の周辺症状の幻覚・妄想、焦燥感など、興奮状態を抑制する目的で多く処方されています。必然的に服用者は高齢者となりやすいのも注意するべき点です。

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

鼻水や痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状があるときに用いられる漢方薬です。かぜやアレルギー性鼻炎などでよく処方されています。若年者から高齢者まで幅広く使われます。

共通する生薬成分が原因

上記の漢方製剤は全て甘草含有のものです。

芍薬甘草湯(甘草6.0g)、抑肝散(甘草1.5g)、小青龍湯(甘草3.0g)となっています。

この甘草、何がいけないかというと漢方薬の副作用として多い低カリウム血症を引き起こす原因といわれているからです。

低カリウム血症の初期症状としては、手足のしびれ、つっぱり感、こわばりなどがあります。

さらに、徐々に進行する四肢の脱力や筋肉痛に注意が必要で、そのほかにも全身倦怠感、浮腫、口渇などの症状も見られます。

このような副作用を防ぐために、薬局薬剤師としては積極的な情報提供が大切です。

今回取り上げた甘草という生薬成分。実はこれ、漢方薬の約7割に含まれているメジャーな生薬です。複数の漢方薬を服用されている方はいつの間にか過量になっている可能性もあり注意が必要なんですね。

たとえ漢方薬であっても何か気になったことがあれば、必ず医師、または薬剤師に相談するようにしてください。

「くすり」と呼ばれるものには必ず「リスク」があることをいつでも認識しておくことが大事です。

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