ねこじた薬剤師のヒロです
これから簡単にお薬の説明をさせていただきますね。
短いお付き合いになると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
もくじ
ピーエイ配合錠の効果、飲み方(用法・用量)
基本的な情報から最も大切な『効果と飲み方』を説明しますね。
効能・効果(何に効くか?)
感冒もしくは上気道炎にともなう下記症状の改善および緩和を目的に使われます。
以下のような症状がそうです。
発熱、頭痛、咽頭痛(のどの痛み)、鼻閉(はなづまり)、鼻汁(はなみず)など
用法・用量(飲み方とその量)
通常、成人は1回2錠を1日4回内服です。
ただし年齢、症状により適宜増減されます。
上記の用法用量はあくまで添付文書上の記載を元にしています。
さらに1回の服用量も症状や年齢により1錠~2錠で調整されます。
1回量が3錠以上となることはほぼありえないので、その場合は必ず医師または薬剤師におたずねください。
どうやって効いてるの?(作用機序)
ピーエイ配合錠はその名の通り4種類の有効成分を配合した総合風邪薬です。
総合風邪薬とはいっても、あくまで対症療法ですから症状を軽くするだけで直接風邪の治療をするものではありません。
以下に4種類の成分ごとの効き方を簡単に説明します。
サリチルアミド
炎症や発熱の原因となっているプロスタグランジンの体内での生成をおさえます。
NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれている成分の一種です。
アセトアミノフェン
はっきりとした作用機序は不明ですが解熱鎮痛効果のある成分です。
おだやかな効き目と副作用の少ない安全性の高さが特徴の成分です。
カフェイン
風邪にともなう眠気などを改善します。
コーヒーなどに含まれる成分として有名ですね。
プロメタジンメチレンジサリチル酸
アレルギーを起こす成分であるヒスタミンの働きを抑えます。
そのため、くしゃみや鼻水などに効果があります。
副作用が気になった方はこちら!(副作用チェック)
非常に汎用されているお薬ではありますが副作用は意外と少なくありません。
よくある副作用としては、以下になります。
注意ポイント
眠気、口のかわき、吐き気、胃痛
念のために添付文書(説明書)に記載されている重篤な副作用も書いておきます。
じんま疹、顔や喉の腫れ、めまい、ゼーゼー息苦しい(呼吸困難)
ショック、アナフィラキシー様症状が考えられます。
皮膚・粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、発熱、全身倦怠感
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群などの可能性が考えられます。
鼻血が出る、歯ぐきから出血する、手足にあざなどができやすい
無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少などの副作用の可能性が考えられます。
目が痛い、充血、見えにくい、かすむ
緑内障の可能性が考えられます。
呼吸が苦しい、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい
喘息発作の誘発の可能性が考えられます。
だるい、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色になる
肝機能障害、黄疸(おうだん)の可能性が考えられます。
以上が、重篤になる可能性のある副作用です。
ただし、ここにあげた副作用がすべてというわけではありません。
上記以外でも気になる症状があった場合は、医師または薬剤師に相談するようにしてくださいね。
まとめ
現在、かなりの頻度で使われる総合風邪薬がピーエイ配合錠です。
眠気の副作用が比較的出やすいので、服用後は車の運転などに注意をしてください。
胃腸の弱い人、緑内障や前立腺肥大症などの持病のある人は必ず事前に医師に伝えておきましょう。
場合によっては服用しないほうがいいこともあります。