もくじ
マルチタスクとは
食事をしながらテレビを見ちゃう、勉強中につい気になって連絡もないのにスマホの画面を確認してしまう、YouTube動画を見ながら手元ではなにか別のことをしている・・・。
こんな感じで、何かをしているときにそれとは別のことをすることを「マルチタスク」と呼びます。
マルチ(複数の)タスク(仕事をする)という意味です。
日本語でいうと「~しながら〇〇する」、つまり「ながら〇〇」ってやつですね。
このマルチタスク、若い人ほどその傾向が強いことがわかっています。
以前は、マルチタスクができる人ほど仕事ができるなどと言われることがありましたが、最近の研究ではむしろ悪影響の方が大きいと考えられています。
確かに2つ以上の仕事を同時にこなすことができるなら効率がいいように思えます。
それなのに、なぜマルチタスクは悪影響になってしまうのでしょうか?
集中力を下げてしまうことが判明している
アメリカでの研究で、マルチタスクをすると集中力が下がることがわかっています。
その研究ではマルチタスクを頻繁に行う学生と、ほとんどしない学生の判断能力、記憶力に関する調査をしました。
その結果、マルチタスクを頻繁にしている学生は、そうでない学生より、難しい課題になればなるほど認識できなくなっていることがわかったのです。
なぜこんなことが起こるのでしょう?
自分のデスクを想像してみるとわかりやすいと思います。
マルチタスクをするということは同時に複数のことをひとつのデスク上で行うということです。
別々のことで散らかったデスク上では非常に気が散りやすくなり、さらに脳のスペースは有限でそのような事柄を記憶から締め出すことができません。
現在取り組むべき重要なことに集中できなくなってしまい、その結果として効率が低下してしまいます。
このようなことからも、今ではマルチタスクは避けるべき行為であると言われています。
一番ヤバいマルチタスクは〇〇〇だった!?
マルチタスクがよくないのはご理解いただけたと思います。
では、もっとも避けるべきマルチタスクはなんでしょう?
これについても調査が行われています。
中学生~高校生を対象に自宅や図書館などで自習している様子を15分間観察しました。勉強中、自由にスマホやパソコンを使っていいと聞かされています。
結果からいうと、15分のうち平均5分程度は勉強以外のことをしていました。(正直、僕は「そんなに?(笑)」って思っちゃいました)
これだけでもおもしろかったのですが、さらにマルチタスクで何をしているかが重要であることも判明したのです。
それがなんとソーシャル・ネットワーキング・サービス。
つまり、
SNS
だったのです。
マルチタスク時にSNSをしている学生の成績は、その他の行動をしていた生徒より低くなる傾向にありました。
僕もツイッターを使っていますし、SNSを否定する気はありませんが、何か大切なことを行うときはSNSと距離を置いた方が賢明だと言えるでしょう。
本日の学びは以上でーす。
明日に続きま~す!!