どーも!
らくがき薬剤師のヒロです!
いつものようにふらっと立ち寄った書店で、これまたいつものようにパッと目について速攻で買っちゃいました。
こんな感じで買うことが多いので僕は積読が溜まってばかりです。ついでに読む速度も遅い・・・。
この本は手書きPOPの書き方を教えてくれる教則本です。
ご存知のようにPOPとはスーパーマーケットや雑貨屋などで見かける商品の簡単な説明や値段を書いてあるアレですね。
point-of-purchase advertisingの略で、正式にはPOP広告と呼ばれます。
僕は雑貨屋さんが大好きです。
見かけると、何も目的がなくてもふらっと入っちゃうことも多いです。
目についたPOPにうまいことが書いてあると、つい買っちゃいたくなります。
一人でクスっと笑っちゃったりすると誰も見ていないとわかっちゃいますが、なんとなく恥ずかしくなってしまいますよね。
もくじ
薬剤師とPOP広告
手書きPOPは僕の仕事である薬剤師の業務とは、直接的には関係ありません。
それではなぜ、この本に惹かれたのか?
それは自分の絵心がないというコンプレックスと関係があります。
僕はほとんどの場合、タイトルを見て手に取り、そして少しだけ立ち読みして本を購入します。
最初の数ページでアッと言う間に心を掴まれたのですが、さすがの妙技。
POPの名人である著者の増澤美沙緒さんのまさにPOP的な魅せ方に引き込まれたのだと思います。
誰にでもできそうなPOPの書き方からキャッチコピーの作り方。そして手書きの暖かさ。
それは僕の関わる医療にも活かせると感じたのです。
手書きでしか伝わらない「暖かさ」
例えば薬局通信を作るとします。
今の時代、手書きで作るという事を考える人は少ないと思います。
どうしてもパソコンで作成する方向に向かう。
手書きは字の上手さに自信がなかったり、補足するイラストなども描けないなど様々な問題が出てくるからとパソコンでの作成しかないと考える。
僕がらくがきを使う理由のひとつもそうですが「人らしさ」が暖かさを生むと思っています。
下手ならくがきでも意味が伝われば成功なんです。
人は理屈だけでは動きません。人は感情で動くからです。
薬剤師になりたての頃は、理論や理屈がしっかり説明できれば、おのずと人に伝わるなんて思っていました。
論文を読んだり、勉強会に積極的に参加したりしていましたが薬学的な知識だけの頭でっかちな人間になっていたのです。
この本から学べる大切なこと
POP広告を作成する時にまず考えること。
それはPOPを見る相手の目線や感情です。
つまり自分の立場を捨て、相手の立場を考える。
相手の感情の動きを考えてキャッチコピーを作り、購入に至るまでのストーリーを提示する。
それって薬局での業務にも通じるところはあると思いました。
患者さんの立場になってどういう事を説明してほしいのか、何を不安に感じるか、そしてどうやってその不安を取り除いてほしいのか考える。
どういう理由で薬が必要なのかを伝え、治療できればどういう未来が待っているのかを思い描いてもらう。
そうして前向きに治療に向かっていただく。
これって意外とできていないことだと思います。
マンネリになりがちな業務を、今一度見直すきっかけになった一冊でした。