どーも!
ねこじたのヒロです。
突然ですが、箕輪厚介という男をご存知でしょうか。
幻冬舎の編集者でありながら、日本最大級のオンラインサロン「箕輪編集室」の主宰者です。
「多動力」(著者:堀江貴文)や「お金2.0」(著者:佐藤航陽)などの数々のベストセラーの編集を経て、ついに自分で本を書いてしまった異色の編集者で、最近ではニュース番組などにも取り上げられています。
この人のヤバさは書店に行けばよくわかります。
通常、書店では人気の作家であれば、その作品だけを集めたコーナーが作られていたりしてパッと目に飛び込んでくるように配置されています。
あくまで著者のためのコーナーであり、その本の編集者にスポットが当たることはありません。
しかし、この箕輪厚介氏は違います。
なんと、ただの編集者でありながら、彼が編集した書籍だけを集めたコーナーが作られるような異常な人気っぷり。
それほど、彼が編集した書籍はことごとくヒットを飛ばしてきたというわけです。
そんな彼が満を持して自分自身が著者となり出版した本が今回紹介する「死ぬこと以外かすり傷」です。
タイトルもいい感じにバカバカしくて、そのタイトルに一目惚れした僕は発売前にAmazonでポチっちゃいました。
今回は、この本の中から気になった部分をまとめて記事にしたいと思います。
「5分で読書」いってみましょう!
もくじ
言ってはいけないことを言ってしまおう!
羊のように組織に従順な生き方は、タチが悪いことに癖になる。
この癖は、一度肌に染みついてしまうとなかなか治らない。
新入社員のマナー研修でのこと、著者は張り切って参加したそうです。
しかし、行ってみるとその内容は小学校のホームルーム以下だと感じたのだとか。
日報を書いて会社に提出する際、正直な感想こそが誠意であると思った著者は「マナー研修という名の茶番劇」というタイトルで感想を書く。
「こんな無駄なことは来年からやめたほうがいい」
常識のある大人なら、この時点でどうなるかわかると思う。
局長室に呼ばれて信じられない勢いで怒られた。
「大人ってこんなに声を荒らげて怒り狂うものか」と驚いた。
そりゃそうだ(笑)
ぶっこむのは結構だが、言い方はもう少し考えても良かったのではと思う。
結局、著者が言いたいことをまとめるとこういうことになる。
まずどんな指示でも自分の頭で考えること。
そして、「これ意味ないよね」とか「その考え方、筋が通ってない」とか思ったなら、たとえ誰が相手であろうが声を上げなければいけない。
さらに、続けてこうも書いている。
意味がないことを知りながら上司のために仕事をすることは真面目でも何でもない。
むしろ不真面目だ。
まったくその通りだと思う。
上司のために仕事をしているのではないことを、いつも忘れちゃいけない。
そして、自分に嘘を付くことに慣れてしまえば、自分がいつしか従順な羊になっていることに気づくことすらできなくなってしまう気がする。
意識くらいは高く持とう!
NewsPicksを読んだり講演会などに通っている人を「意識高い系」と揶揄する人がいる。
しかし僕は「意識くらい高く持て」と言いたい。
世の中の最前線で起きている動きに、五感を研ぎ澄ます。
意識のアンテナを4本バキバキに立てっぱなしにしているだけで、リスクを未然に回避できる。ピンチをチャンスに変えられる。
最近ではあまり聞かなくなってきた言葉ではありますが、僕も何度か言われたことがあります。
著者も社会人になったばかりの頃は、単なる「意識高い系」だったそうです。
「ああ、じゃあ俺も大丈夫だな。もう、他人に揶揄されたとしても気にしないで生きていこう!」
そう思ったあなたに言いたい。
いや、ちょっと待て!
ここで考えたいのは、自分が「意識だけ高い系」になってはいないかという事。
「意識だけ高い系」であるなら、それは直ちに改めるべきだと思います。
なぜかって?
だって「意識だけ高い系」の人間は、「意識の低い人」よりもさらに大きなリスクやピンチに陥りやすいからです。
みなさんの周りにも口先だけの人が、一人くらいはいると思うんです。口で偉そうなこと言ってるけど実際はやれてない。そんな人です。
ボクは自分もそうなってないだろうか?と今一度考えないとなぁと感じました。
言葉では「世界情勢が・・」とか「日本の未来が・・」とか語りながら、現実は自分の仕事や家庭すら満足に幸せにできていない。
リスクを回避できるのも、ピンチをチャンスに変えるのも「意識の高い」利点だと思うんですが、自分の身の回りのことすらできていない「意識だけ高い系」の人間にはいざと言う時、それができるとは思えないですからね。
「意識の低い人」であればもともと無謀な事はしません。
しかし、「意識だけ高い系」は現実の実力を磨かずに突っ込んで行って、逆にとんでもない爆弾を抱えて帰って来たりしちゃいます(笑)
迷惑極まりないし、そんなやつは嫌われても当然かもしれません。
意識は高く持ちつつも、しっかり現実の身の周りのことをこなして実力を付けていけてるか。
そこをしっかり意識すれば、いざという時に著者の言うようなチャンスを手にすることができるのではないでしょうか。
熱狂に出会うためにバカ真面目は捨てちゃおう!
「好きなことをしろ!」
と、よく言われるような時代になったと思います。
ボクが小さい頃は好きなことで食っていくなんて一部の人間だけの特権で、ほとんどの人間はしたくもない仕事でも我慢して働くもんなのだと教えられたもんです。
しかし、今はインターネットが当たり前の時代です。
好きなことやってお金を稼いでいる人たちがわんさかいることを、否が応でも目にすることになります。
仕事は我慢してやるもんだなんて言ってると、もう今からの若者には化石扱いされるかもしれません。
好きなこととはなにか?
それは、自分が熱狂できることにほかならないと思います。
歳が若いうちは何がしたいかわからない人や、好きな事がわからない人もいるのが当然です。そんな人達に著者はその探し方を教えてくれています。
熱狂できることに出会うためには、自然消滅上等であれこれ手を出せばいい。
やりたいことを見つけたいのなら、何でもやってみるしかないってことです。
非常にシンプルな答えでわかりやすい。
そして、ここからの考え方が「いい意味で」日本人らしくないと感じた部分でした。
バカ真面目という洗脳にかかっている人にとっては、やると決めた企画を自然消滅させるのは悪と映るかもしれない。
でも意識を変えてみよう。これは無責任とは違う。
無責任とは僕に言わせれば熱狂していないのに業務的に仕事をこなしている状態だ。
熱狂しているプロジェクトであればどんな困難が襲っても血だらけになりながら最後までやり切れるはずだ。
全日本人に、この部分だけでも読んでもらいたいと思いました。
途中で自然消滅する程度の熱量しかないような企画は、消えていって当然なんですよね。
ボクは母親に「一度始めたことは最後までやりなさい」と言われて育ちました。
最初は楽しそうと思って始めた少年野球が、入ってみたらそうでもなかった時も、小学校を卒業するまで我慢しながら続けた。時には泣きながら練習に行ったこともあります。
大人になって思うのですが、結局あれは何の役に立ったのだろう…。
好きなことにたどり着くには、やってみなければわからない。
ならば、やりたくもないことに貴重な時間を費やすのは残念なだけだと思います。
その時間で新たなやってみたいことに挑戦してみた方が生産的だし、何より幸せじゃないでしょうか。
やってみて違うと思ったならどんどん次に行けばいい。
それが時間の流れの加速する現代に最も適した生き方なのだと感じました。
まとめ
今、箕輪厚介氏の副業による収入は本業の編集者としての給料の20倍以上に達しているそうです。
もはや、副業の定義ってなんだっけと思うような額ですね。
彼がそこに至るまでの変化が、この本には書いてあります。
僕らがまったく新しい時代に生きている事を、読者に強く感じさせてくれる一冊でした。
最近メディアによく出てる箕輪厚介ってどんなやつ?なんて気になった方におすすめの一冊です。