平成最後のかぶき者と言えば、そう、現代ホスト界の帝王ことローランドさんですね。
詳しい経歴や生い立ちなどはググればいくらでも出てくるのでそっちで確認していただくとして、今回はその初の著書である
「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」
についてだけ書くことにしました。
ただのホストだろ?と思っている人。
やばいですよ。
この人、知れば知るほど魅力的な人だと気づくことになりますからね。
まさに「男が惚れる男」と言っていいでしょう。
もくじ
俺か、俺以外か。
著書の題名にもなっているローランドさんを象徴する超有名なセリフですね。
このセリフ、どうも幼少期のころから頻繁に使っていたそうです。
「小学校などでクラス分けされることにも抵抗を感じていた」と書いてあります。
そしてこんなふうに思っていたみたいです。
「この学校には2種類の生徒しかいない。俺か、俺以外か。」
思い出してみるとクラスに1人くらいそんなやつがいたような気もします。
いや、やっぱそんなやついないか。
一見アホそうに思える発言ですが、これ、ちゃんと考えてみると、実は非常にきついことでもあるのがわかると思います。
「俺」が「俺以外(のその他大勢)」にならないためには、いつも特別で孤独な存在でいなければならない気がするからです。
一般レベルの結果しか出せなくなった瞬間「俺以外」、つまりフツーの人になっちゃいます。
さらに「俺以外」と「俺」という分け方は、つまるところ「多数」対「個人」になるわけで、まぁこれはどう考えても激しく孤独だと思います。
半端ない努力と孤独を恐れない2つの覚悟がないとできません。
ローランドさんはこう書いています。
「俺以外」として生きるほうが何倍も楽だろう
引用:俺か、俺以外か。
誰しも一生のうち一度は思うのではないでしょうか。
唯一無二の存在でいたいと。
いや、ボクなんて小学生の頃に100回とはいわないほどそう考えた気がします。
親にとって唯一無二の存在であるかどうか確認したくなったボクは、何度も何度も夜中に家出してました。
街頭もほとんどない田舎道、当然怖くて遠出はできません。だいたい実家から100メートルくらいの範囲までが隠れ場所です。
だけどそのくらいが逆に都合が良かったりもしました。家族がボクを探し回る声を聴き取ることができたからです。
「ボクを必要としてる!」
そう思えたんですよね。とてつもなくあの頃はへなちょこな存在でした。
こんな息子を見捨てないで育ててくれた両親には感謝しかありませんよ。お父さん、お母さん、ボクもう38歳になりました。
とにもかくにも、唯一無二の「俺」として突き進める人はかなり少ないと思います。
俺か、俺以外か。ボク自身は、社会的な意味では「ボク以外」のその他大勢でもかまわないと思っている人間です。
ただ、ひとりの人間としてなら、やっぱり「ボク以外」にはなりたくない。だから、ボクらしい何かを少しでも残したいと思いブログを書いてみたりしています。
多ければ正しいはリスキーでしかない
「みんなが言ってるからこうしとけば間違いない」
「テレビで言ってたからきっと嘘じゃない」
これって、本当にそうですかね?
みんなが言ってることには、何の根拠もないこともあります。テレビなんかのマスメディアだって、今までに何度間違った情報を流してきたか数え切れません。むやみに他人が言うことを信じる危険性を、ローランドさんは自身の経験をもとに以下のように書いています。
ホストクラブ入店初日にローランドさんはこう宣言したそうです。
「歴史を塗り替える伝説のホストになる」
なんか、某海賊漫画(ワンピース)みたいですね。
そうすると100人が100人、「できない」と言ってきたそうです。
これは当たり前といえば、当たり前かもしれません。
なにせ「伝説の~」って言っちゃってますからね。
「伝説ってお前・・・」って思われるのはフツーに想像できますもんね。
大学に入学して早々に辞めたときなんかも、同じように100人が100人、「馬鹿げている」と言ってきたそうです。
常識的にはそう言われても不思議でもなんでもないでしょう。
ボクが友人でも「お前何のため入学したんだよ」ってツッコみますよ。なんせ入学してすぐに辞めたらしいですから。
しかしその時、ローランドさんはこう思ったと書いています。
その100人全員が、間違えているのだと。
引用:俺か、俺以外か。
そしてその100人が間違っていたことを実際に証明して見せたわけですね、現代ホスト界の帝王と呼ばれるまでになって。
自分が信じた道を、仮に全員が反対と言うのならば、その全員が間違っていたのだと言うことを証明すればいいだけの話だ。
引用:俺か、俺以外か。
やばいです。この人。
99%の人が、100人中100人から、「それはやめとけ」って言われたら実際やめちゃう判断をすると思います。
ポジティブを自負するボクですが、それでもせめて10人くらいには「行けるかも?」って言ってもらいたいのが本音です。じゃないと、さすがに動けない気がします。
それを「俺が正しい」と信じて実行できるなんてのは、もはや覚悟だけしか根拠にはならないわけでそんな覚悟を持てる人間なんて歴史上の革命家くらいのもんじゃないでしょうか。
だけどリーダーとなる人って、こんな人じゃなきゃ意味ない気もします。なぜなら、もし多数決ですべて決めるのならリーダーはいらないですからね。多くの人が間違いを選ぶときに「いや、こっちで間違いない」と言い切っちゃうことができるからこそリーダーとして存在価値を示せるものだと思います。
「俺も好きだよ」は嘘ではない
ホストと言うと、女性客相手に嘘ばかりついてそうなイメージがありません?
ボクは正直、嘘ついてナンボの商売みたいに思ってました。ホストのみなさん、ごめんなさい。
その代表的なものが「愛してる」とか「好きだよ」という言葉です。
思ってもいないのに、こんな甘ったるい言葉を何度も何度も女性客相手にささやいてたりするんじゃないのかな~と勝手に思ってたわけです。
ローランドさんも「帝王」とはいえホストですから、女性から「あなたのことが好き」と言われるたびに、「俺も好きだよ」と答えていたそうです。
ある時、口論になり女性からこう言われます。
「あなたも私のこと好きって言ってくれてたじゃない!」
その時ローランドさんはこう思ったそうです。
「え?そんなこと言った覚えはないけど・・・」
お気づきでしょうか?
ローランドさんは何も嘘はついていません。
実はローランドさんの「俺も好きだよ」には、言葉にされていない意味が隠されていたんです。
ローランドさんは、「俺も(ローランドのことが)好きだよ」という意味で言っていたんですね(笑)
どれだけ自分のことが好きなんだ?!と驚かれる
引用:俺か、俺以外か。
実はボクも自分のことが好きなタイプの人間です。
だけどこの人には、「まったくもって敵わないな」と思いました。
ちなみに誤解させてしまったことを反省し、今では「好き」に対して「ありがとう」と返すようにしているそうです。
ここらへんも「さすが!帝王」としか言いようがありません。帝王に抜かりなしですね。
この世には2種類の男しかいない。君か、君以外か。
ここまで読んでいただいてローランドさんのやばさを少しでも感じてもらえたでしょうか。
彼の基本的な哲学にあるのはやはりこの言葉だと思います。
この世には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か。
これはあくまで自己中心的な考え方ですが、これを他者目線で考えてみると以下のように表現できます。
この世には2種類の男しかいない。君か、君以外か。
君じゃなきゃダメなんだと言われて嬉しくない人はいないでしょう。
ただし、出会う人みんなにそう言ってもらうのは非常に難しい。というか現実的には不可能だと思います。
実はボクには30歳の誕生日に決めた約束というか信念のようなものがあります。
「君じゃないとダメだと思ってもらうのは何も多い必要はない。たった一人でもきっと十分しあわせだ!」
そう思った、ボクはこう決めたんです。
ボクの最期の瞬間、人生のパートナーになってくれた相手に心からの「ありがとう」を言ってもらう。
あなたはどうでしょうか?きっとローランドさんみたいに多くの人から「君か、君以外か」と思われるのは並大抵のことではないと思います。
だけど、10人ならどうでしょう?
それも難しいようなら、ボクのように1人に絞ってもいいと思います。
1人くらいなら常人にもなんとかなる気がしませんか?
「君か、君以外か」を目指して、これからもボクはブログを書いていきたいと思います。
はい、というわけで今回は「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」について書かせていただきました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ねこじたのヒロでした。