どーも!
ねこじたのヒロです。
突然ですが、あなたは自分のことを
「努力ができるタイプ」
だと言えるでしょうか?
こう聞かれて、「はい、ボクは努力家です」なんて言う人間をボクはひとりも知りません。
そもそも、やるべきことに対して意思の力だけで努力ができる人なんて本当にいるのでしょうか?
すぐにでも「やりたいこと、楽めること」だからこそ人は頑張れるものだと思います。
「努力できることも才能」
なんて言う人もいますが、果たして本当にそうでしょうか?
「才能」という便利な言葉に、ボクらはいつも逃げている。
ボクはそう思っています。
才能がないから勉強ができない、才能がないから仕事で失敗ばかり、才能がないから才能がないから・・・努力もできない。
こう考えてしまえば、それこそ本当に何ひとつできなくなっちゃいます。
考えてみてください。
「才能がないから、私は食事ができない」とか「才能がないから、文字が読めません」とか言ってる人に、ボクは生まれてこの方、一度も会ったことがありません。
結局、やりたいことはやる。人間なんて、それだけなんですよね。
ボクは、どんな人も可能性の塊だと思っています。
だから、自分の可能性を「才能」というたった二文字の言葉によってみずから閉ざしてしまうことは、非常に残念に感じてしまうのです。
「そんなこと言っても、簡単に頑張ってみる気にはなれません…」
そう思うのもよくわかります。人は簡単には変われませんから。
ということで、今回は少しでも前向きに頑張ってみる気になれる本の紹介をしたいと思います。
『GRIT(グリット)やり抜く力』
著者:アンジェラ・ダックワース
今日は、この本の中で提唱されている「GRIT(やり抜く力)の重要性」についてシェアします。
GRIT(グリット)とは一体なんなのか。
なぜ、GRITが大切なのか。
そして、GRITを有効に使うにはどうすればいいのか?
これらの疑問について、要点だけまとめてみました。
もくじ
GRIT「やり抜く力」の大切さ
まずはGRIT(グリット)とは一体なんなのかということから説明しますね。
直訳すると、GRITは「勇気」や「闘志」などという意味になります。
GRITを提唱したのは米国のペンシルベニア大学心理学教授で「達成の心理学」を研究しているアンジェラ・ダックワースという女性。
彼女は米国で別名「天才賞」とも呼ばれている「マッカーサー賞」の受賞者のひとりです。
つまり彼女自身が俗に言う「天才」なわけなんです。
その天才である彼女が、本書の中でこう書いています。
「才能」では成功できない
引用:GRIT やり抜く力
もう一度言います。
「天才賞」をもらった人がこう書いています。
これが何よりも「才能」では成功できないということを証明しているとボクは思ったんですよね。
人がなにかを達成するときに重要なものが「才能」ではないとしたら、いったい何が大切なのでしょうか。
それが、GRIT(グリット)―
つまり、「やり抜く力」だと彼女はいうわけです。
より具体的に表すと、GRITは「情熱」と「粘り強さ」という2つの要素から成り立ちます。
つまり、情熱と粘り強さの両方を合わせ持っていることが、才能に恵まれていることよりも達成には重要であるということです。
ただしここで、ちょっとだけ注意があります。
それは、「情熱」とは「一時的に熱中する」ことを意味するのではないということです。
それよりももっと静かなイメージで考えてください。
高く大きな真っ赤な炎が「ボンっ!」と燃え上がるのではなく、静かに、しかし長い期間燃え続けるような、穏やかな青い炎とでもいう感じが適切かもしれません。
そして「粘り強さ」についても、この単語だけでは誤解してしまう可能性があります。
ここでいう「粘り強さ」とは、日本語で言うならば「七転び八起き」、英語なら「ネバー・ギブアップ」に当たります。
つまり、何度失敗しても諦めない気持ちのことをいうわけです。
GRIT(やり抜く力)の研究において注目すべき点は、これが才能や知性などといった生まれ持った天賦のものとはまったく別のものだったということです。
つまり、「才能のある人」=「やり抜く力が強い」のかというと、そうではなかったことがわかったのです。
生まれ持って才能に恵まれた人でも、やり抜く力を持ち合わせていなかったために達成に至らなかった例が、いくつも本書では紹介されています。
「せっかく才能があるのに、やり抜く力が弱かったために芽が出ない」としたら、これほど残念なことはないと思いませんか?
ボクならそんなの死んでも死にきれない。
これを書いているボクや、そして今まさに読んでいるあなたにも、もしかしたら眠っているなにかしらの才能があるかもしれないと思うと、もうワクワクせずにはいられないと思うわけです。
シンプルでわかりやすい「達成の方程式」
宇宙をE=mc²というシンプルな方程式で表したアインシュタインなんかを見てもそうですけど、賢い人というのはなんでも方程式にしてしまいます。
このアンジェラ・ダックワースさんもそんなタイプ。
なんと、「何かを成し遂げる」ということについても方程式にしてしまいました。
しかもこれが、かなりボクのハートを揺さぶったのでここで紹介したいと思います。
努力と才能で表す達成の方程式
彼女は「達成」に至るまでの過程を2つの方程式で表しています。
ちなみに、「幸運」や「優れた人との出会い」のような外的要因は考慮していないものと最初に断ってあります。
1つ目は「スキル」に関する方程式です。
ここにいきなり「才能」が出てきます。
才能×努力=スキル
「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのことだと彼女は説明しています。
つまり才能があるとスキルを身につけるまでの努力が少なくて済むということです。
その点に関しては才能があった方が有利なのは間違いないと言えます。
しかし、もう一つの方程式によって大きく変わってきます。
そのもう一つの式がこれです。
スキル×努力=達成
達成するためには、スキルを身につけてからさらに努力をする必要があることを表しています。
これもよく考えれば当たり前のことですよね。
たとえば自転車に乗れるスキルを身につけても、そこからさらに努力をしなければ競輪選手にはなれませんよね。
2つの式をわかりやすくまとめてみると以下のようになります。
才能×努力×努力=達成
つまり、達成できるかどうかは「才能×努力の二乗」によって決まるということを表しています。
著者のアンジェラ・ダックワース氏はこう説明しています。
「才能」すなわち「スキルが上達する速さ」は、まちがいなく重要だ。しかし両方の式を見ればわかるとおり、「努力」はひとつではなくふたつ入っている。
「スキル」は「努力」によって培われる。それと同時に、「スキル」は「努力」によって生産的になるのだ。
この式に実際の数字を入れて考えると面白くて、才能よりはるかに努力の方が大事なことがわかります。
才能を1~5ポイントとして、努力を1~5ポイントで考えてみてください。
才能がどれだけあっても、努力しないと宝の持ち腐れになってしまうことがわかると思います。
ちなみに、才能が20ポイントあったら…なんて考えてはいけません。
そんな人は努力しなくても超人です。いや、もはや神ですから。
伸びない努力、伸びる努力の違い
達成の方程式によって、努力がいかに重要かはわかっていただけたでしょうか。
だけど頑張って努力をしていても「上達すること」と「しないこと」があったり、もしくは「上達する人」と「しない人」がいたりしますよね。
これはいったいどういうことなんでしょう。
ボクのこのブログももう一年以上継続しています。
それなのに、一向にお金をもらえる気配がありません(笑)
更新頻度などの問題も大きいとは思いますが、やはりただ継続しているだけではダメなわけです。
では、どうすれば上達するのか、どうすれば努力を結果につなげることができるのか?
これに関しても、本書の中で詳しく解説されています。
結論から言うと、この原因は「意図的な練習」にあります。
上達の鍵は「意図的な練習」
いわゆる多くの普通のレベルの人たちとエキスパートたちの違いを調査したところ、こんなことがわかりました。
「意図的な練習」をしなければ上達しない
引用:GRIT やり抜く力
はたして「意図的な練習」とはどういう意味でしょう。
著者であるアンジェラ・ダックワース氏は18歳の頃から週に数回、1時間のジョギングをしているそうです。
だけど、そのわりにまったく速く走れるようになっていない。
練習時間としてはもう十分に熟練していてもおかしくないはずなのに、自分はエキスパートになれていないのはどういうことだろうと思ったそうです。
実は日常には同じようなことが少なくないと思います。
また競輪選手の話に戻るのもなんですがもう一度想像してみてください。
日本全国のママチャリで、毎日小さなお子様を後ろの荷台に乗せて買い物に走るお母さんたちが、一人も競輪選手になれないのはどうしてでしょう?
あれだけいろいろ乗せて結構むちゃな姿勢で自転車を毎日走らせていたら、足なんかパンパンに鍛えられてもおかしくなさそうですよね。
それなのにだいたいママチャリをこぐお母さんたちの足はいわゆる「だいこん足」です。
残念ながらとても鍛えられてるようには思えません。
実際にやってみないとなんとも言えませんが、全国のママチャリお母さんを集めて競輪選手と競争させても誰一人勝てるお母さんはいないでしょう。
ここまで読んで「そもそも競輪選手になりたいお母さんなんてほぼいない」というツッコミはなしですよ。確かにボクも、そんなお母さん見たことはありませんけど。
天才賞をもらった天才と全国のママチャリお母さんを同列に考えることに、なんとなく違和感を持ってしまいますけど上の二つの例に共通することは「練習方法」にあります。
つまり、効果的な練習をしていないといくらやっても上達しないということなのです。
これがエキスパートの練習方法だ!
本書には調査結果からエキスパートの練習方法、つまり「意図的な練習」が短く3つだけにまとめてあります。
超がつくほどありがたい。
これだから、読書はやめられません。
ストレッチ目標を設定する
ストレッチ目標とは、少し背伸びしないとできない程度の適度に難しい目標のことをいいます。
つまり、まだ達成できていないことに挑戦するということですね。
すでにできていることを繰り返すのではなく、できていないことや弱点の克服に努めることが大切ということになります。
一人で練習する時間を増やす
多くのエキスパートは、人が見ていないところで努力をしていることがわかったそうです。
思い出してみてください。
だいたいテスト直前に、「昨日はうっかり寝てしまって全然勉強してない」なんて言ってたやつに限って成績が良かったりしませんでしたか?
ちなみにボクの場合は、本当に寝てしまってたから点数もフツーに悪かったです。正直だけが、ボクのいいところです(笑)
話をもどしましょう。
どうしても誰かに決められたり合わせたりしなければならない「集団での練習」では、自分のペースを保つのはほぼ不可能になってしまいます。
その点でやはり、一人で練習する時間というのが大切になってくるのもうなづける気がします。
フィードバックを求める
エキスパートたちは、自分のパフォーマンスが終わると熱心にフィードバックを求めるそうです。
うまくできていない部分というのは、自分では気づきにくいことも少なくありません。
なんでできないのか自分ではわからないのに、友人からアドバイスしてもらったらあっさりできちゃった!なんて経験が、あなたにもあるのではないでしょうか。
否定的なフィードバックにもしっかり対処し、弱点を克服していくことで上達できる。
そんなことを日々繰り返していれば、エキスパートが強靭な精神力を持ち得るのも当然かもしれません。
ボクも毎日、奥さんから否定的なフィードバックを浴びたおかげで、今では「もっと来い!」と思えるほどドMになったのはここだけの話です。
最強のマインドは「七転び八起き」
ここまでのことをまとめてみましょう。
GRITとはやり抜く力のことで、情熱と粘り強さの2つの要素から成り立つ
達成の方程式は、才能✕努力の二乗で表される
ムダな努力を避けるためには、「意図的な練習」を心がける
この本の後半には具体的にGRITを伸ばす方法が紹介されています。
GRITには「内側から伸ばす方法」と「外側から伸ばす方法」があり、これらを実践することで誰でもやり抜く力を向上できると著者は主張します。
ぜひ、自分で読んでみて実践してみてほしいと思います。
というのも、ボクは後半部分に何が書いてあったかもう忘れてしまいました。
だからもう一度読み直さないとこれ以上何も書けません(笑)
なにかを成せるかどうかは、この世の誰にもわからないはずです。
それこそ他人はもちろん、自分にさえもわかりません。
ハリー・ポッターを書いた作家のJ・K・ローリングはかつて生活保護でした。
人生ってものは何が起こるか本当にわからないわけです。
可能性を信じて努力してみることの大切さ。
それがわかったなら、今すぐなにかはじめてみましょうよ。
なにも成し遂げることができないかもしれないけれど、それでもいいとボクは思っています。
可能性を感じつつ、気楽に取り組むことが大事です。
命が尽きる最期の瞬間まで、あくまでもできる範囲で自身の可能性に挑戦してみるのはどうでしょうか。
ちなみにボクはこれからも、「やってみたい!」と思ったらソッコーで飛び込んでみるつもりでいます。
このブログだってそうでした。
あったのは「勢い」だけ(笑)
なに始めたいかわからないなんて人には、一つボクから提案があります。
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もちろん、「楽天」でもかまいませんよ。
そして本書を手に取り、読んでみることから始めてみてはどうでしょう。
超おすすめの一冊なので損はさせません。
おまけに少しだけボクにも嬉しいことが起こるというWin-Winの関係です。
長い文章になりましたが、ここまで読了いただいたあなたに本当に言いたいのはこれだけです。
心から、
ありがとうございます!
ねこじたのヒロでした。
GRIT(グリット)やり抜く力