薬剤師が解説する、医薬品ページへようこそ。
アレグラ錠もしくはフェキソフェナジン錠についての説明をご希望ですね。
できるだけわかりやすくお話ししますので、少しだけお付き合いくださいね。
どうぞよろしくお願いします。
もくじ
フェキソフェナジンの効果・飲み方(用法・用量)
効能および効果
フェキソフェナジンはアレルギー性疾患の治療薬です。
主に花粉症などで起こるアレルギー性鼻炎、もしくはじんま疹などに効果があります。
ほかに下記の皮膚疾患におけるかゆみなどにも使われます。
- 湿疹・皮膚炎
- 皮膚そうよう症
- アトピー性皮膚炎
用法・用量(飲み方とその量)
7歳~12歳未満の小児:
フェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg1錠を1日2回服用です。
12歳以上の小児:
フェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg1錠を1日2回服用となります。
なお、年齢、症状により用量は増減する可能性がありますので上記の限りではありません。気になったときは遠慮なく処方元の医師、または薬剤師に確認をしましょう。
どうやって効いてるの?(作用機序)
フェキソフェナジンは抗ヒスタミン薬と呼ばれるお薬のひとつです。
アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。
フェキソフェナジンは、ヒスタミンの受容体(結合部位)をブロックすることで、その働きをおさえます。
そのフタの役割がフェキソフェナジンですね。
さらに、アレルギー症状に関与するいくつかの化学伝達物質(ロイコトリエン等)の産生・遊離抑制作用を有しており、それも抗アレルギー効果を示すことがわかっています。
副作用が気になった方はこちら!
フェキソフェナジンは「第2世代の抗ヒスタミン薬」に分類されます。
第2世代の特徴は、よけいな作用が少ない点があげられます。
そのため、第1世代に多かった口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられなくなっています。
なので副作用は非常に少ないお薬ではあるのですが、念のため気を付けていただきたいのは以下になります。
注意ポイント
自動車運転能力に関してもプラセボ(偽薬)と差が見られなかったそうです。
念のために添付文書(説明書)に記載されている重篤な副作用も書いておきます。
下記のような症状があらわれた場合には使用を一旦やめて、すぐに医師の診療を受けるか相談するようにしてください。
全身がだるい、吐き気がする、皮膚や白目が黄色くなる
肝機能障害、黄疸(おうだん)の可能性が考えられます。
発熱、のどの痛み、口内炎、咳、痰、だるい
無顆粒球症、白血球減少などの可能性が考えられます。
まとめ
フェキソフェナジンは現在「アレグラFX」という名前の市販薬としても扱われています。
処方薬をもらいに行く時間がないときなどはドラッグストアで購入することも可能なお薬です。
眠気の心配がなく、花粉症などで長期的に服用しても副作用が少ないためかなり幅広く使われているフェキソフェナジン。
とは言え、お薬には必ずリスクがあります。
なにか気になった方は、迷わず薬剤師にご相談ください。
それでは、お身体をお大事に。