もくじ
次の食べ物を禁止すべきかどうか考えてみよう!
・心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が生前ずっとこの食べ物を食べていた。
・強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている。
・日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態が見られることもある。
・江戸時代以降の日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である。
さあ、以上の4つの事実から考えてこの食べ物は禁止にするべきでしょうか、それともするべきではないでしょうか?ちょっと考えてみてください。
そして、自分なりの答えを出せたら次に進んで答え合わせをしてみてください。
答え合わせ
まず、この食べ物がなんなのか?
答えを先にいうと「ライス」、
つまり
「お米」
です。
どうですか?正解できたでしょうか?
「どう見ても禁止すべきでしょ!」と思ってしまったあなた、別に恥ずかしいことではありません。ぼくもそうでした(笑)
日本人であれば、ほとんどの人はお米を食べています。
それは心筋梗塞になろうと脳卒中になろうとも変わらない事実です。
たとえ凶悪犯であっても、それを取り締まる警官であっても、24時間以内に口にしている可能性は高いでしょう。
日本人なら、禁止されてしまうと誰しもそわそわすると想像ができますし、人によってはストレスでイライラすることも十分考えられますよね。
食べ物を特定できた人なら、その先にある禁止すべきかどうかの答えにたどり着けたはずです。
当然、禁止すべきではないという結論になります。
なぜならそれは、きっと「お米自体に原因があるわけではないから」ですよね。
『統計学が最強の学問である』という本
[rakuten no="9784478022214" shop="book" kw="統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養 西内啓"]
じつは今回のこのクイズ。
非常におもしろいと思ったので、この本の中の1ページから引用させてもらったものです。
本の中では、無意味な統計データの使用例として書いてありますがここで紹介したいのはそれではありません。(西内さん、スイマセン!)
この問題はこの食べ物が「お米」であるということにたどり着けると簡単なのですが、その発想が浮かばないと頭はこんがらがってきます。
そんなとき、わかっている情報だけを短絡的にとらえて答えを出してしまうと、結果「お米を食べることを禁止すべき」なんて意味のわからない結論に至ることもあるわけです。つまり、誤った選択をしてしまうこともあるということです。
これを認知心理学の用語で『ヒューリスティック』といいます。
人間は「答えるのが難しい質問に、簡単かつ高速に答えを出す方法」を持っているわけなんです。そうしないと、わからないままでは単純に気持ち悪いからです。
ヒューリスティックのおもしろい例として、今回はクイズを出させてもらいました。
ひっかかって「禁止すべき!」と回答してしまった方は、ぜひヒューリスティックについて学んでみてはいかがでしょう。
本日の学びは以上でーす。
明日に続きま~す!!