よく患者さんに薬の説明をするときに、かっこよく説明しようと意気込んで噛み噛みになってしまうスピーチベタな薬剤師が何を隠そうボクです。
どーも!
ねこじた歴38年、薬剤師で読書家のヒロといいます。
よろしくお願いします。
雑談が上手い人が羨ましいと思った事が、少なからず誰しもあるかと思います。
ちなみにボクはしょっちゅう思ってます(笑)
今回の記事は本の紹介です。
5分で読めるようにまとめる「5分で読書」。
銀座のクラブホステスとして14年間ナンバーワンホステスの座をキープし、1000人を超える成功者を身近で観察した経験を活かし、現在はコミュニケーション・アドバイザーとして活躍されている森優子氏。
彼女が伝えたい雑談力とは、単なるおしゃべりのネタ探しではありません。
本当の意味での雑談力とは、人を惹き付け、そしてお金さえも惹き付けてしまう力だといいます。
今回、雑談が下手なせいで会社の飲み会でも何度となく浮いてきた経験を持つこのボクが、『雑談が上手い人 下手な人』から学んだ事を共有するべく記事にしました。
森優子氏は言います。
トレーニングを積むことで、誰でも簡単に雑談力を身につけることができる、と。
雑談が上手い人 下手な人
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もくじ
雑談の上手い人は、素直である
雑談の上手い人は、素直です。
雑談の下手な人は、ひねくれています。雑談の上手い人は、提案をします。
雑談の下手な人は、説教をします。
相手の言っていることが自分の考えと違うとき、真っ先に否定してしまいたくなるものです。
僕も20代の頃は「そうじゃなくて」とか「いや、それは違うと思う」などと反射的に答えていました。
雑談の上手い人はとりあえず同意・肯定をするそうです。
そして、自分の考えはあくまでも提案するように伝える。
こうすることで相手に否定された感覚を感じさせないように自然とできている。
例えば、「日本の座敷って落ち着きますよね」と言ったとします。
こういう時に、「そうですか?私は座敷って今どき古臭い気がして嫌だなぁ…」なんて言われたらあまり気分は良くないですよね。
「確かに落ち着きますよね。ただ、私はフローリングも好きなんですよね」
こう答えられるのが雑談上級者みたいです。
相手の考えをすぐには否定しないわけですね。
こうすることで嫌な思いをさせず、かつ自分の意見を伝えます。
相手の意見を受け入れる行為である「共感」には、素直さが必要です。
素直でいようとするからこそ、一旦「そうだね」と共感の言葉を言えます。
逆にひねくれている人は共感の言葉を言う余裕もなく、すぐに反論してしまいます。
そして、雑談の上手い人というのはあくまで自分の考えは提案する程度。
決して、押しつけることはありません。
これが、「理解してもらえた」という安心感を相手に与え、人の心を開くというわけです。
雑談の上手い人は、日常を楽しめる
雑談の上手い人は、視界から入っていきます。
雑談の下手な人は、知識から入ろうとします。
どうしても雑談と言うと、話すネタばかりに気を取られます。
知識として、話すネタを考えておかなければいけないと思いがちですが、そうではないと森優子氏は言います。
雑談の上手い人は、視界に映る現実から会話に入るそうです。
視界から入っていくということは、頭で小難しい事を考えるのでなく目で見たことをそのまま話すと言うこと。その日の天気、気温などの環境、通ってきた場所での出来事などです。
雑談の上手い人は、日常に楽しみを見つけます。
雑談の下手な人は、非日常に楽しみを求めます。
週末ばかり楽しみにしている方というのは非日常に楽しみを求めていると言えます。
そういう方がもし不幸だと感じるのであれば、「だから」ではないでしょうか。
社会人になってからというもの、毎日同じような一日をくり返している人も少なくないと思います。
人生のほとんどが、当然ながら日常です。
日常を楽しみに思えないなら、必然的につまらない人生になってしまうのも当たり前なわけです。
いつも面白い話をしてくれるお笑い芸人さん達のネタも、実は日常の小さなネタを上手く組み合わせているものだと聞いたことがあります。
あるTV番組で、島田紳助さんなんかは堂々と「俺らなんて嘘ばっかりやもんな」と言ってるのをボクは記憶しています。
特別でない日常にお笑い芸人さんたちがトークにするような面白いネタのヒントが転がっているのだとしたら、できるだけ景色や通行人に目を向けて、何気ない違和感を感じ取れるようにした方がよさそうな気がしませんか。
もし日常をもう一度楽しめるようになれば、他人との雑談だけでなく、自分自身の人生も大きく変わるのではないかとボクは思います。
人としての「好き」には、ストライクゾーンはひとつだけ
雑談の上手い人は、ストライクゾーンに入っていきます。
雑談の下手な人は、場外に飛んでいきます。雑談の上手い人は、また会いたいと思わせます。
雑談の下手な人は、すぐに忘れられます。
人には嫌われるより好かれた方がいいに決まってます。
これに異論を唱える方は、だいたい「ひねくれた人」だと思いますので、まずは素直になることをおすすめします(笑)
俗に「あの人はヒトに好かれる人」と言う時、異性にモテるという意味ではありませんよね。
恋愛における好みにおいてはよく「タイプ」という話になります。
「どんなタイプが好き?」という、中学校の修学旅行の夜にやりそうなあの手の話です。
「可愛い系」が好きとか「ぽっちゃり」が好きとかそんなことです。
この、いわゆる「ストライクゾーン」ですが、人を人間として好きになる場合は「どんなタイプの人間が好き?」とは、誰も聞きません。
なぜなのでしょうか?
それは誰に聞いても答えは同じだからです。
「魅力的な人間性」を持つ人、そんな人が誰にとっても「ストライクゾーン」なのです。
そして、魅力的な人間性を持つ人とは、雑談力のある人だと著者は結論づけています。
まとめ
人として好かれるための「ストライクゾーン」はたったひとつ。
この考えにたどり着けば、それはすなわち目指すべきゴールが決まったことになりますね。
そして、そんな魅力的な人になるために、本書は「雑談力」が大切であると言っています。
世界中のどんな人にも必ず個性があり、その人固有の魅力を持っているものです。しかし、その魅力を内に秘めたままでは他人にはわかりようがありません。
仕事や大学などで偶然出会った人に、自分の魅力を伝えることができるのは、結局のところ自分以外にいないのです。
初対面でも雑談を怖がらず、出会いを楽しむようにしたいものです。
そのひとつひとつが自分の魅力を伝えるチャンスなわけですから。
本書の後半部分では、雑談力の上げ方をより具体的に書いてあります。
話のうまい切り上げ方や相手を楽しませる方法など、かなり実践的ですぐに使えるものばかりです。
気になった方はぜひ一度、手にとってみてはどうでしょう。
サクッと読める一冊。おすすめです。
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